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佐保会兵庫県支部 楪の会 

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古典に親しむ 『蜻蛉日記』-文学としての日記-

2014年7月24日(木)13:00~15:00
神戸市勤労会館にて
講師:柳瀬 あや子氏(S42 文国)

 梅雨が明けたと思ったら、大暑、とても暑い日になりましたが、久しぶりの古典の講座を楽しみに、14名が集いました。『蜻蛉日記』の名前は聞いたことがあっても、内容は初めてという方も多いのではないでしょうか。
作者は藤原道綱の母、藤原倫寧の娘で、藤原兼家(エリート公卿で、道長の父)の第二夫人。美貌と歌人としての評価が高く、百人一首にも次の歌が選ばれていることで有名です。

 なげきつつ ひとり寝(ぬ)る夜の あくるまは いかに久しき ものとかは知る

 『蜻蛉日記』は平安中期に書かれ、仮名書きの女流日記文学として最初のもの。作者18歳位から38歳位までの21年間(954~974年)の記録で、上・中・下巻とあります。今回は、上巻の序の部分の、この日記(夫との関わりからみた自分史)を書くに至ったわけと、ものはかなき身の上(兼家の妻となって巡り合った苦悩に満ちた人生)という主題にのっとって描かれた、道綱誕生~町の小路の女の出現、町の小路の女の出産、町の小路の女の零落についてのところを中心に、原文の流麗な文体の響きを楽しみながら、丁寧に解説していただきました。
 一夫多妻、妻問婚であった時代の、なかなか通ってきてくれない夫への不満、新しい恋人(町の小路の女)に対する嫉妬心などが千年の時を超えて伝わってくる、迫力ある描写に引き込まれていきました。
これを機会に、全巻を通して読んでみたいという気持になり、古典への興味が深まった楽しい講座でした。

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by yuzurihanokai2 | 2014-08-02 15:29