2023年2月23日(木・天皇誕生日) 14時~15時会 場 ウィズあかし・子午線ホール
演奏者 田中 靖子 氏 (ピアニスト、チェンバリスト)(会員の息女)
主 催 佐保会兵庫県支部楪の会
コロナ禍のためずっと延期になり、3年目にようやく開催することができました。
会場が293人収容の広いホールになったため、多くの方々に来ていただきたいと思い、いろいろな機会に呼びかけをし、佐保会員以外の方にもおすすめしました。当日は63名の方にご来場いただくことができました。
田中靖子様の衣装は、お母様の着物を仕立て直されたという淡いピンクのドレスで、舞台に立たれると、ぱっと春の花が咲いたような明るい雰囲気になりました。
曲の解説やエピソードなどのトークを交えて、選りすぐりの名曲を7曲演奏してくださいました。
子午線ホールはとても音響のよいホールで(音響スタッフ付)、客席も広々としています。ゆったりと座って聴くことができたので、感動も一入でした。
ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」終曲の「キエフの大i門」の力強い響きを聴きながら、ウクライナの現況に思いを馳せました。アンコール曲の「トルコ行進曲」(モーツァルト作曲)では、鈴の音に合わせて聴衆も手拍子を打ち、感激で涙がこぼれたという方が何人もおられました。
心に響くすばらしい演奏でした。豊かな気持で満たされて、たくさんの元気をいただいた演奏会でした。
後日、佐保会員のM様からメールをいただき、ご一緒に参加されたお母様(89歳)が当日のプログラムをご覧になった途端、神戸女学院大学で大澤壽人先生から作曲を習ったことや先生を誘って六甲山にハイキングに行ったことなどを懐かしく思い出されました。後輩にあたる田中靖子様の演奏をうれしそうに、熱心に聴いておられ、密度の濃い素晴らしい時間を過ごしましたとのお話を伺って、胸が熱くなりました。