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佐保会兵庫県支部 楪の会 

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鑑賞  ひょうご五国のやきもの



2023年11月16日(木)
於 兵庫県立歴史博物館(姫路市城内)
10時:JR姫路駅集合 10:30頃~11時40分:鑑賞 
12:00~13:00 和ダイニング・三日潮にて昼食
参加者:11名

 開館40周年記念企画展として、兵庫県立歴史博物館のコレクションを中心に紹介されている「ひょうご五国のやきもの」を鑑賞しました。
 兵庫県を構成する旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)の各地では古くからさまざまなやきものが焼かれ、その技や作品の一部は現在に至るまで受け継がれています。近年の発掘調査によって姿を現したやきものもあります。多彩な焼物や発掘陶片の数々は初めて観るものが多く、興味深く鑑賞できました。

第1部 播磨  姫路版藩のやきものー東山焼―
 江戸時代後期に姫路市南東部の興禅寺山麓で生産が始まり、その後姫路城の北西部の男山麓に移った。中国産陶器の京焼風高級磁器の他、小皿など暮らしに用いる器も生産していた。姫路藩窯としての役割を終えた後、廃窯となった。
 写真(1) 東山焼 染付龍文花生
 
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 写真(2) 東山焼の燭台を改造したランプ
明治元年、生野鉱山の開発とともに、外国人技師にも愛でられた。
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 明治10年、姫路市内に永世舎(陶磁製造会社)が設立され、有田や京都の陶工や絵師を招いて、アメリカなど海外への販売も積極的に行った。明治21年頃まで活動を続けた。
 写真(3) 東山焼(永世舎) 色絵秋草文四方花生
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鑑賞  ひょうご五国のやきもの_b0211836_11095543.jpg



第2部 但馬 くらしの中のやきものー出石焼―
 現在の出石焼は繊細な細工を施した白磁がよく知られているが、江戸時代は肥前系磁器(伊万里焼)の系譜に連なる製品が主力で、白地に青色の絵付けをした染付の日用品が数多く生産された。寛政年間に陶磁生産が始まり、出石藩による経営を経て、次第に民間経営の窯に受け継がれていった。
 写真(4) 出石焼 染付十六羅漢図水注 
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鑑賞  ひょうご五国のやきもの_b0211836_11113030.jpg



明治30年代に顔料がもたらされて、出石焼に新たな彩色が加わった。
 写真(5) 出石焼 色絵籠目小鳥細工壺(友田安清作)  
 近代出石焼の代表作の一つで、万国博覧会で世界を驚かせた。
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第3部 丹波 丹波の多彩なやきものー丹波焼―
 丹波篠山市の立杭地域を中心に、平安時代末頃に常滑焼や渥美焼などの技術を導入して成立し、現在までやきものづくりが受け継がれている。江戸時代には釉薬、化粧土などによる装飾や形態などが多様化し、特に江戸時代末期には新たな装飾法や技術が取り入れられて多様な作品が生み出された。
 写真(6) 丹波焼 赤土部灰釉四耳壺
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第4部 摂津・丹波 三田焼と王地山焼 ―型が生み出す多彩な器ー

 三田焼の始まりは宝暦年間(江戸中期)頃で、文政年間(江戸後期)に最盛期を迎えた。明治12年に三田藩士によって三田陶器会社が設立され、明治19年まで操業を続けた。篠山の藩窯である王地山と三田では同様の型を用いた製品が見つかっており、三田焼と王地山焼の判別が困難な場合が多い。
 写真(7) 王地山焼 染付饕饗文龍耳付花生
 写真(8) 三田または王地山焼 交趾釉四神文菓子器
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鑑賞  ひょうご五国のやきもの_b0211836_11142215.jpg



第5部 淡路 珉平焼―淡路島のやきものー
 南あわじ市の庄屋(醤油製造)の家に生まれた賀集珉平は、京都で製陶を学び、淡路島に戻って陶磁器製造や釉薬の研究を行って、徳島藩主・蜂須賀氏から「御用御陶磁器師」の称号が与えられた。長男、甥、淡陶社へと引き継がれ、明治期前半のうちに海外輸出の道も開いていったが、明治期後半からはタイル生産が同社の主力となっていった。
写真(9)  珉平焼 お福香合
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 「ひょうご五国のやきもの」展 鑑賞後、少し歩いて、播磨国総社射楯兵主神社のそばの「和ダイニング三日潮」で昼食をいただきました。姫路の海の幸、山の幸いっぱいの秋らしいお料理でした。
 写真(10) 兵庫県立歴史博物館
 写真(11) ひょうご五国のやきもの展ポスター
 写真(12) 三日潮のランチ
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鑑賞  ひょうご五国のやきもの_b0211836_11211262.jpg
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by yuzurihanokai2 | 2023-11-22 11:34