日時 2024年6月27日(木) 10:00~17:00
参加者 22名
コース 明石グリーンヒルホテル集合~浄土寺~平池公園~鶉野飛行場跡・soraかさい~明石グリーン ヒルホテル解散
梅雨の合間の一日、観光バスで北播磨の各所を訪れました。
*国宝 極楽山浄土寺 (小野市)
2グループに分かれ、それぞれボランティアガイドさんからの説明を聴きながら拝観しました。
浄土寺は加古川左岸の小高い丘陵の先端部に位置し、ここから西方を望むと広大な平地が広がっています。この平野部は、奈良の東大寺の荘園であった所で大部荘(おおぶのしょう)と呼ばれていました。源平合戦の兵火で焼失した東大寺を再建するための責任者となった重源上人は、この地を再開発することにより再建の費用を賄おうとしました。その拠点としてつくられたのが浄土寺で播磨別所とも呼ばれています。
薬師堂は建久8年(1197年)に上棟しましたが焼失により室町時代の永正14年(1517年)に再建されています。

浄土堂は大仏様(だいぶつよう)という建築様式の建造物です。堂内には快慶作の阿弥陀三尊立像があります。お堂と共に国宝に指定されています。
夕方になると西日が差し込み、床に反射して屋根裏に当たり、それが本尊にふり注ぎ本尊を赤く染めるそうです。阿弥陀様が雲に乗って西方浄土から迎えに来るという御来迎の姿を実際に見せようとしたものです。
八幡神社本殿は創建時にまつられた浄土寺の鎮守社です。拝殿は左右に分かれる割拝殿で本殿には花木や鳥を配した蟇股(かえるまた)の装飾があります。

*平池公園 (加東市)
ちょうど蓮が見頃で大勢の人が訪れていました。
大賀蓮は、千葉市にある落合遺跡から発掘された種子を故大賀博士が発芽に成功させたものです。この種子は今から2000年前のものと推定されています。加東市の大賀蓮は昭和58年に鳥取県農業試験場から譲り受けた15粒を発芽・繁殖させた貴重なものです。

*鶉野飛行場跡・soraかさい (加西市)
姫路海軍航空隊鶉野飛行場は第二次世界大戦が激化し始めた頃、パイロット養成を目的に昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場です。姫路海軍航空隊が開隊され多くの若者が飛行機の操縦訓練を実施。滑走路の南西にあった川西航空機姫路製作所の工場では約500機の戦闘機が組み立てられました。入り口には、命を落とした若者らの名前が刻まれた平和祈念碑が建立されていました。ガイドさんの説 明を聴きながら見学しました。
soraかさいの歴史ゾーンでは航空隊の開隊から終戦までの映像や資料を観ました。
技術ゾーンには戦闘機紫電改と九七型艦上攻撃機の実物大模型が展示されていました。外観・形状・寸法を正確に再現したもので九七型艦上攻撃機が搭載しているのは出撃時と同じ800㎏の爆弾の模型
九七型艦上攻撃機(上)
局地型戦闘機「紫電改」(下)
1200mの滑走路を見ながら移動し約2㎞先にある巨大防空壕跡を見学しました。基地内最大のコンクリート製防空壕で、入り口から降りる階段は急勾配でした。

個人ではなかなか行かれない場所を巡り、詳しい説明を聞くことができたので、参加者一同は喜んでいました。また親睦もでき楽しいバスツアーでした。