講師 𠮷田 扇
”心を映す写真” とはどういうことなのだろうと思いながら講座に参加しました。
受講者は17人。懐かしい顔にも出会い、なごやかな感じの会場でした。
𠮷田さんは、「気持ちを映す」を目指すといわれました。
まず支部だより第43号の表紙をかざった「ひいなあそび」について語られました。その支部だよりには「佐保会とお雛様」と由来などが記されています。女びなにピントを合わせ男びなは女びなを守るように立ち、背景の花はぼかしてほとばしる様子を表しているとのこと。
第1部 撮影テクニック
1ボケ 2ブレ 3フリーハンド 4多重 5映り込み 6水滴
これらを駆使されて作品を作るとのことです。𠮷田さんの写真をもとに説明されました。説明を聞いて作者の気持ちがテクニックで増幅されることが感じられました。
1ボケ
いわさきちひろの絵は「たらし込み」で、にじみ・ぼかしを生かした最初の手法だそうです。
たらし込みは水をたらして行う手法です。
2ブレ
動いている物体を長時間露出する。
写真では動いている足が消えています。
3フリーハンド
カメラを動かす。
被写体の「ベクトル」にあわせてカメラを動かす。
木の幹にあわせて縦に動かす
4多重
連写を繰り返す 菜の花 多重9回 小さく円状にカメラを動かす。
写真の世界は進化している。特にテクニックで。
”写真で絵を描く”
5映り込み
写真は、右が実像、左が虚像。
ガラス状の壁に映る像
顔が映っていないが・・
顔がない方が想像が膨らむ。
「想像を残す写真」「すべて映さないのもいい」
『冬日』神戸市民展 財団賞 足はおしゃべり
鏡を用いて映り込みを作る。
水滴を用いて映り込みを表す。
第2部 写真を楽しむ
1イルミネーション
2水晶玉
3神戸スナップ
『ダンサー』 姫路市美術展 市長賞 支部だより第42号に記事掲載
4抽象柄・・偶然を待つ
5動物たち
写真をやり始めたころ王子動物園によく通った。
6これからは「組写真」の方向へ
多数の写真を撮りそのなかから作品を選ぶ作業、撮影道具は重くなかなかたいへんだと。
カメラの扱い、構図の決め方など今回は触れなかったけれど大変な苦労があったと思います。
𠮷田さんは、仕事で写真が必要となり、2014年に70才を超えて初めて一眼レフカメラを購入、写真を趣味とするようになり、写真家にも師事し、それからはいろいろな展覧会で入選、賞を獲得されました。
これぞと思う道にまい進する姿に、力づけられます。
𠮷田さんの写真は色彩があるのは鮮やかで、モノクロの作品はシャープで多弁で本当に印象深い作品です。
参加記念に3枚の写真(ひいなあそび コスモス水滴 しろくじゃく)をいただきました。本当に美しく幻想的です。
吉田さんの言葉が添えられていました。
~写真は楽しい 写真は不思議 写真は万能!~
①傀儡子故跡(西宮神社北の産所町)
首から下げた人形を躍らせ、西宮神社のお札を持って諸国を巡りえびす信仰を広めた(えびすかき、えびす回し)が室町時代から幕末頃まで多く住んでいたが、その後この地を離れて淡路島などに移って行った。淡路島の人形浄瑠璃や大阪の文楽の原型とされている。傀儡子が信奉していた百太夫神社は1839年に西宮神社境内に移された。
②西宮神社
平安時代からその名を知られ、漁業の神、商売繁盛の神として広く信仰を集めている。
毎年1月9日~11日の十日えびす祭は大勢の参拝客で賑わう。
本殿:四代将軍家綱の寄進による本殿は昭和20年に焼失したが、昭和36年に復興。えびす大神、天照大御神、大国主大神、須佐之男大神を奉る。
境内のえびすの森:県指定の天然記念物。
③蛭子(ひるこ)大神御輿屋(おこしや)伝説地
鳴尾の浦の漁師が武庫沖で漁をしていたところ、木の神像らしきものが網にかかる。漁師はそれを海に戻したが、同じ木像が和田岬沖で再び網に。家に持ち帰り祀ったところ、西の宮地に連れて行くべしとの夢告があり、神像を御輿に乗せて西を目指した。途中で神様が眠ってしまったので、尻を捻って起こしたといわれる場所。
蛭子神はイザナギとイザナミの最初の子であるが三年まで足立たぬ尊であったため、葦船に乗せて大海原に流された。摂津国に流れ着いて海を領する神となり、夷三郎殿となって西宮に祀られるようになった【源平盛衰記】。
④宮水
西宮市の沿岸部、西宮神社の南東側一帯から湧出した六甲山系の伏流水。硬度が高く、リンが多く鉄分が少ない酒造に適した名水が1840年に発見され、灘酒の品質が向上して江戸時代後期からこの地に酒造産業が栄えた。
灘五郷:西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷。
西宮の水、播磨の米、吉野杉の香、丹波杜氏の技量、六甲の寒風、摂海の湿気が相和して銘酒が醸し出された。
⑤白鹿記念酒造博物館(酒造館・記念館)
1982年、創業320周年を記念して設立された。
西宮神社とえべっさん、人形を操る傀儡子の働き、人形浄瑠璃や文楽との関り、宮水と灘五郷の酒造業の繁栄などの歴史を知って現場を歩くことにより、すべての事柄がつながって西宮の謎が解けたようなさわやかな一日でした。
桂 治門(かつら じもん)氏
2020年2月27日(木)11:30~13:40 於 ドンク岡本グルメ館 3階ホール
昨暮に出現した新型コロナウィルスの感染がじわじわと広がり身近に迫ってきた感じで、外出や会合も自粛ムードの昨今だったせいもあり、キャンセルも出て、当日は18名の出席となりました。
今日の舞台は噺家の桂治門氏による落語でした。治門氏は佐保会兵庫県支部会員のご子息で、2008年に桂小春団治師匠に入門されて、現在上方落語協会会員としてご活躍中です。出囃子にのって軽やかに登場し(中・高バスケットボール部のキャリア十分)、緋毛氈を敷いた高座に登って噺が始まりました。
マクラはご自身のプロフィール紹介と謎かけから。「インフルエンザと掛けて、結婚と解く。その心は」「熱は冷めてもせきはぬけない」、また、「有名な画家と解く。その心は」「ゴッホ、ゴッホ」。思わず、会場から笑いと拍手が起こりました。「先日、銭湯での落語会の時に観客の一人が、ごはんでも食べてやとポチ袋、恐縮しながらもらって後で見たらフリカケだった」などなど、機知に富んだエピソードや小噺の連発にうなずいたり笑ったりの連続で、なごやかな雰囲気に包まれました。
本日の演目は時節柄、医者にまつわる話ということで、古典落語「犬の目」でした。目がはっきり見えないという患者の眼をくりぬいて洗い、乾かしている間に飼い犬に食べられてしまったことから、その犬の目を代わりに入れるというお噺。目はよく見えるようになったが、一つ困ったことが・・・意外なオチに納得、笑い。
色物芸といわれる「南京玉すだれ」(日本発祥とか)の見事な技もご披露してくださいました。
コロナウィルス禍で不安と落ち着かない毎日の中でのひと時、声を出してよく笑わせていただいて心がパアッと明るくなりました。笑いは免疫力をアップさせる特効薬と言われます(ナチュラル・キラー細胞を活性化させ、免疫力を高める)。インフルエンザやコロナウィルスに打ち勝つための力をたくさんいただいたように思います。治門氏の若々しい話力に魅了された芸術鑑賞会でした。
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