本題に入る前に夫とは夫婦別姓、出産は自宅で(3人のうち2人)、夫が育児休業、の話を聞き、テレビ出演した時の写真など見せていただき参加者は興味深々。
坂本さんの研究テーマは砂糖と炊飯および食文化と災害時の食支援。
炊飯はほとんどの家庭で毎日行っている身近なことであるが、きょうのお話を聞くと、奥が深いものだ、まさにサイエンスだ、ということがよくわかります。
いわゆる『ご飯炊き』は大昔から積み上げたものです。(弥生時代より)
昭和の太平洋戦争のあとでも かまどで羽釜で薪でご飯炊きをしていました。
それが、自動炊飯器での炊飯になりました。(1955年)
坂本さんの研究に対する姿勢がものすごい。とにかく確かめる。膨大な実験データです。半端ではありません。
玄米の搗精(5分搗き米、7分搗き米、胚芽米、精白米)
米の主成分であるでんぷん(βでんぷん、αでんぷん、アミロース、
アミロペクチン)でんぷんの糊化、老化
炊飯の温度変化 浸漬温度と吸水率の関係 etc
坂本さんはさらに研究され、粘りをとった『さらっとご飯』を炊ける炊飯器をメーカーと共同で開発されました。美味しさはそのままで飲み込みやすいご飯。やわらかくても
べたべたしない、高齢者も食べやすいごはんです。お粥では水分が多いので必要な栄養量が確保しにくいのです。『さらっとご飯』を炊ける炊飯器は高齢者の食生活のQOLを高められる炊飯器です。
本日の参加者は高齢者に該当する人が多いので『さらっとご飯』に興味を持ちました。
例年になく酷暑が長く続く毎日にもかかわらず今回は16名の 参加がありました。
本日の講演は講師に川口 登美子氏をお迎えし 「海外ボランティア」~筆50本を友に各地へ~ というタイトルで国際交流のお話をして頂きました。川口氏は書道家として長年活躍をされ、佐保会の本部でも書道のご指導をされておられます。近年は特に書道を外国の人々に日本文化の一つとして広める事に努力をされています。
今回はスライドを使い今までに幾度も訪問された東南アジア諸国を始めとし、世界各国での交流の様子をスクリーン上で説明して頂きました。小学生から大学生、教師の方々、ステイ先の人々又そのお友達と、次々に交流の輪がどんどん広がっていく様子がよくわかりました。墨と筆で紙一杯に漢字を書く日本古来の文化を世界中に伝えておられる川口氏の生き生きとした若々しさに、皆さん、何よりも感服されていました。その後氏より芳名録に書く自分の住所と名前を指導して頂き、その後しばし雑談し和やかに講演会を終りました。
平成30年6月28日 於 神戸市勤労会館
講師 秋里 三和子氏(S27文)
久しぶりの現代文学の講座でした。梅雨の晴れ間の蒸し暑い午後でしたが、16名が集まりました。昨年ノーベル文学賞を受賞されたカズオ・イシグロ氏(英国)は日本生まれということもあって、日本での関心が高く、2月22日の佐保会兵庫読書会でもイシグロ氏の作品を読んで合評したところでした。その後、ノーベル文学賞を選考するスエーデン・アカデミー委員会関係者のスキャンダルが報じられたこともあり、秋里氏のお話を心待ちしておりました。
秋里氏の講話から
アルフレッド・ノーベルの遺言によって1901年に設立されたノーベル文学賞ですが、アカデミー委員会内部の混乱により、2018年度の受賞者の発表は見送りという異例の事態となりました(今までの117年間に選考されなかったのは世界大戦中の6回のみ)。18人の選考委員は終身制でもあり、自浄作用が必要でしょう。
◇直近10年の受賞者と主な作品
2008年・・・・J.M.G.ル・クレジオ(フランス) 『調書』『向こう側への旅』
2009年・・・・ヘルタ・ミューラー(女性)(ドイツ) 『澱み』『狙われた狐』
2010年・・・・マリオ・バルガス=リョサ(ペルー、スペイン)『都会と犬ども』『世界終末戦争』
2011年・・・・トーマス・トランストロンメル(スエーデン)詩『17編の詩』『悲しみのゴンドラ』
2012年・・・・莫言(モーイエン)(中国) 『蛙鳴』『赤い高粱』
2013年・・・・アリス・マンロー(女性)(カナダ) 『イラクサ』『林檎の木の下で』
2014年・・・・パトリック・モディアノ(フランス) 『暗いブティック通り』『八月の日曜日』
2015年・・・・スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチ(女性)(ベラルーシ)
ノンフィクション『戦争は女の顔をしていない』『チェルノブイリの祈り』
2016年・・・・ボブ・ディラン(アメリカ) 詩 『風に吹かれて』『時代は変わる』
2017年・・・・カズオ・イシグロ(イギリス) 『日の名残り』 『わたしを離さないで』
◇世界の主な文学賞
ノーベル文学賞以外にも、ゴンクール賞(フランス)、ブッカー賞(イギリス)エルサレム賞、フランツ・カフカ賞(オーストリア、チェコ)、ルノドー賞(フランス)、メディシス賞(フランス)、芥川賞(日本)などの賞があり、ノーベル文学賞と併せて受賞している場合が多い。
◇ノーベル文学賞を受賞した日本人作家
川端康成 1968年 『伊豆の踊子』『雪国』など
大江健三郎 1994年 『飼育』『万延元年のフットボール』など。受賞記念講演「あいまいな日本の私」(英語版・日本語版)
海外の現代文学の動向やエピソード、また、秋里氏が読まれた本(原語で読まれることが多い。特にフランス語)の内容や感想などを数多く聴かせていただき、眼が開ける思いでした。いろいろな本をできれば原語で読んでみること、また、大江氏の受賞記念講演(英語版)は聴きやすいので、ぜひ、ネットで聴いてみてくださいとのお薦めがありました。 原語は無理でも、資料に挙げられた受賞者の日本語訳の本を見つけて、ぜひ、読んでみたいという気持でいっぱいになりました。
参加者:24名
絶好の行楽日和、三宮東急REIホテル前に笑顔が揃いました。
まず、三田市西山にある旧三田藩主九鬼氏の菩提寺と位置づけられている曹洞宗の寺院、「心月院」を訪れました。山門をくぐると満開のヒラドツツジとキリシマツツジに彩られ、手入れの行き届いた美しい庭園に目を奪われました。
ご住職が出迎えてくださり、本堂で九鬼家の系図を皮切りに、書画などについてユーモア溢れる説明をたっぷりと聞かせていただきました。ご本尊は釈迦牟尼仏、建物のほとんどが江戸時代ということでした。蔵から出てきたという数々の資料が丁寧に保存され展示されていました。帰りには歴代藩主の九鬼家の墓所、白州次郎・正子夫妻の墓所に手を合わせました。
次に、三田市屋敷町にある「三田ふるさと学習館」を訪ねました。木造2階建ての旧保健所の建物で、60歳以上のメンバーで運営されていると伺い、親近感を覚えました。
三田藩の家老職として活躍した白州一族に関する展示を見た後、「旧九鬼家住宅資料館」の説明を聴きました。明治9年頃に建てられた擬洋風建築で、兵庫県重要有形文化財に指定されています。1階は和風の造りで2階は漆喰壁で鎧窓、ベランダを備えた洋風の趣に造られています。休館日のため1階のみ特別に見学をさせていただきました。小学生が昔の暮らし体験に訪れることもあるそうです。
お昼は「がんこ お屋敷 三田の里」でいただきました。新緑と芝桜、ツツジ、シャクナゲの花に迎えられ、美しい庭園を眺めながら、品数も多く美しい料理に舌鼓をうち、おしゃべりも弾みました。
食後は「有馬富士公園」を散策。「自然休養型の文化公園」を基本テーマとした兵庫県下最大の都市公園です。小さいながら円錐形の美しい形をした有馬富士はまぶしいほどの新緑に覆われ、展望台からは福島大池、鯉のぼりの泳ぐ茅葺き民家、棚田など里山の風景が眺められました。樹木や花、鳥類などの資料も整い、興味深い施設でした。
この公園の「休養ゾーン」にある「風のミュージアム」は、世界で初めての野外ミュージアムと言われています。彫刻家 新宮晋氏の、風を受けて優雅に舞う彫刻が12点、展示されています。
大芝生広場でクローバーの感触を楽しみながらの散策、ビオトープでのトンボやメダカの観察、他愛ないおしゃべり、彫刻の微妙な動きに感動、濃い緑の中に風を感じながら思い思いに時を過ごしました。極上の癒やしになりました。
最後は三田市の北の端、永沢寺(えいたくじ)にある芝桜「花のじゅうたん」を見に行きました。今春は桜の開花が早く慌てましたが、芝桜はちょうど見頃でした。丘一面がピンク色、顔も洋服もすべてがピンクに染まったかと思えるほどで、緩やかなスロープを上ったり下りたり存分に堪能しました。
母子(もうし)茶や黒豆茶の試飲や、地元の特産品のお土産を選ぶ楽しみもありました。
向かいにある曹洞宗「永沢寺(ようたくじ)」にお参りしたり、隣接する「ぼたん園」で華やかなぼたんと椿の花を愛でる人たちもいて、余すところなく味わうことができました。
帰りのバスの中では、いろいろな飴や美味しいお菓子をいただき、心地よい疲労感と満足感でほっこりとした時を過ごしました。渋滞もなく予定通り三宮に帰ってくることが出来ました。
盛りだくさんのプログラムでしたが、参加された皆さんの時間厳守の行動のおかげで、すべて訪ねることができました。ありがとうございました。また、詳細な計画や訪問先との打ち合せなど運営に携わってくださった方々に心から感謝いたします。
再び皆様とお目にかかれるのを楽しみにしています。
楪(ゆずりは)の会 サロンコンサート
<ヴァイオリンとピアノの調べ>
Violin 藤井勢子(S48家食)
Piano 中川陽子(神戸女学院音楽科)
長く厳しい今年の冬もやっと終わり春らしい3月15日ヴァイオリンとピアノのテイーコンサートが磯上邸で催さ れました。バイオリニストの藤井さんとピアノ伴奏の中川さんが登場されると一気に春が来たような会場になりました。演奏の曲目も第一部は春をテーマにシューマンの子供の情景、メンデルスゾーンの春の歌、また宮城道雄の春の海、ベートーベンのスプリングソナタNo15を心地よく聞かせて頂きました。テイータイムには各自好みのケーキと飲み物を頂き話にも花が咲き第二部の演奏開始になりました。藤井さんの演奏と曲の解説と楽しいトークに心の癒される時間を過ごしました。最後に皆さんで早春賦を合唱し閉会いたしました。
講座 旧満州の小さな足跡 |
at 2023-06-25 17:43 |
バラ園見学と万葉の森散策 |
at 2023-05-29 13:47 |
講座 失われた田舎暮らしを求めて |
at 2023-05-05 11:31 |
福祉講座 続高齢者介護の現.. |
at 2023-03-30 15:51 |
ピアノコンサート ~歌の翼に~ |
at 2023-02-25 11:04 |
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